私たちは、目で見る視覚情報を
特に信頼しています。
目に見えるものは信じて
目に見えないものは信じられない
という事で
目に見える物の中から
自分の本当の答えを見つけようと
するわけです。
ある人は、
特定の人を信じようとしますよね。
釈迦とか、キリストとか、空海とか
色々な人がいますけれども
過去の偉人とか、現在の成功者とか
その人たちから人生の答えを
教えてもらおうとするわけですよ。
後は、
本を読んで人生の答えを
導き出そうとする人もいたりします。
聖書だったり、哲学書かもしれませんし
過去の偉人が書き記した書物かもしれません。
いずれにしても
そういった目に見えるものの中から
人生の答えを導き出そうとするわけですね。
何故かと言うと
目に見える物は存在がしっかりと確認できる。
目に見える物は臨場感があるから
そこにあるという事が信じられるわけですよね。
しかし、目に見えない物に関しては
臨場感が殆ど感じられないので
目の前にあるのかどうかすら
信じる事が出来ないんです。
目に見えない物は不確かなものだという
認識があるから、結局は不安なんですよね。
どこまで行っても不安なんですよ。
だから、何か外側から学ぶ事によって
人生の答えを導き出せば
自分は大丈夫だと安心したいんですね。
心のよりどころが欲しいんです。
しかし、どれだけ外側に答えを求めても
答えは外側にはないんですよ。
理由は
宇宙の中で、見えている物は
自分以外だからです。
自分自身は見えてないからです。
自分の心は見えていないんです。
だから、本当は目に見える物は全て
怪しくて、目に見えないものの中にこそ
本当の答えがあるんですね。
本当に自分にとって重要な答えっていうのは
外側にあるんじゃなくて
自分自身の内側にあるんです。
目に見えている時点で
それは答えの保証にはならないんです。
目には見えなくて
自分の内側から湧き上がってくるものを
感じ取ったときにはじめて
自分の人生の答えになりうるんです。
何故なら、それだけが唯一自分自身だからです。
だから、どれだけの権力者だったとしても
どれだけ過去に功績を残してきた人でも
どれだけ現在成功している人でも
あなたにとっての本当の人生の答えには
ならないんです。
答えを導き出すきっかけ、つまり媒体にはなりえます。
例えば
ある偉人の本を読んで、
その言葉を見た時に、自分の内側から
熱い感情が湧き上がってきたとか。
過去の偉人の名言を聞いたときに
何故か分からないけど涙が止まらなかったとか。
外側にあるものによって、
自分の内側にある答えが反応して
感情となって湧き上がってくることはあります。
だから、答えじゃない事を一生懸命
答えだと信じ込もうとして
人は人生がうまくいかなくなったりするわけです。
例えば聖書。
聖書は世界の3第宗教であるキリスト教のものですが
多くの人の心のよりどころとなってきましたよね。
しかし、一歩間違えた解釈をしてしまうと
他人の命を奪ってしまったりするわけです。
例えば、魔女の鉄槌ですよね。
キリスト教教会の解釈と違う事を言っていると
間違えている人が魔女だと言われて
多くの命が奪われてきたわけです。
ですから、
聖書という目に見える存在を全ての人の人生の答えだと
間違えた解釈をしてしまった為に
多くの人の命が奪われることになったわけです。
だから、目に見えている時点で
答えを知るきっかけにはなるかもしれませんけども
答えではないんです。
本当の答えっていうのは
自分の感情として湧き上がってくるものなんですね。
だから
目に見えるものと
目に見えない感情が対立した時に
殆どの人が、目に見える事を優先してしまうんです。
しかし、本当は自分の感情を優先すべきなんです。
ただ、感情全てが答えなんですかと言うと
そうではないんです。
感情の出どころが分かれていて
・エゴ、自我から湧き上がってきた感情なのか
・良心から湧き上がってきた感情なのか
良心から湧き上がってきた感情が
本当の答えなんです。
この良心というのが
私たちが生まれながらにして持っている
本当の自分なんです。
じゃあ、エゴから湧き上がってきている感情なのか
良心から湧き上がってきている感情なのか
どうやって見極めればいいのかって言うと
良心から湧き上がってきた感情に沿って
決断した時には、心が軽くなります。
ほっとした感じがするんですね。
悟りという言葉がありますけど
悟りというのは究極的には
心を軽くするという事なんです。
この感覚を身に着けていきながら
人生を歩んでいったときに
AかBかで迷いました。
そうした時に
どちらか一方を選択した時に
心が軽くなったのであれば
正しい方向に進んでいるという事なんです。
それが、唯一、自分を幸せに
導いてくれる方法なんです。
だから、過去の偉人とか、成功者から
学ぶ事が無駄だと言っているわけではなくて
学んだ事は自分のうち側にある
本当の答えを導き出す為の
キッカケになるという事です。
だから、本当に自分の人生の答えを見つけたいのであれば
外側に目を向けるのではなく
自分の内側に目を向けていく事が
重要だというのが今回の話になります。